-
【 ※ 600円お得 ! 】ALL BOOKS SET
¥3,000
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 全巻セット vol,1:眠れない不安な日々に 集録されている ショートショート作品 全18作品のセットです。 バラで全作品購入するより 600円お得です!
-
【小説】新しい年。新しい星。
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- 「人間は他人の不幸を求める生き物 ではありません。誰かの幸せを願う 優しい生き物なのです」 だから、人間は誰もが幸せになれるのです。 と母は話してくれた。 ----------------------------------------- ジャンル:ファンタジー ページ数:10
-
【小説】アップデート
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- マーシャルは右手をこめかみに 添えて「電脳通信回線」をオフにした。 そして放り投げられた人形のように、 ベッドへと飛び込んだ。 もう何も考えたくない。 しかし、この現実から逃げるわけにいかない。 そんな葛藤を繰り返していた。 その時だった。電脳チップの 定期アップデートの通知が来た。 ----------------------------------------- ジャンル:SF ページ数:6
-
【小説】アリサ、こっち向いて
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ------------------------------------------ このとき、春子は思い出した。 そうか。アリサは死んでいるのだ。 この勘違いが何度目なのか 数えるほど余裕がなかった。 「まただ」と言葉を無理やり吐き出した。 吐き出した言葉が床に落ちて、 コトンと音を立てた。 ----------------------------------------- ジャンル:サイコホラー ページ数:6
-
【小説】うるさい絵画
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- 「不思議だった。怖くはなかった。 素直に幸せだなと思った。」 〜本文より〜 ----------------------------------------- ジャンル:ドラマ ページ数:6
-
【小説】怪事贋作
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- 『怪事贋作』12月号発売中! 今月の特集:『長岡市大卯祖村UFO墜落事故』 人気連載:『神隠しの真相』 インタビュー: 東京文藝大学教授・赤沢満男 【略歴】 赤沢満男(あかさわ みつお) 東京文藝大学神霊学部心霊学科教授。 1931年、東京都生まれ。東京大学卒業後、 一部上場の文房具メーカーに営業職として入社。 社内でも異色な「怪談話営業スタイル」で 入社半年で営業成績が1位となる。 退社後、神隠し研究に精を出す傍ら、 地方の銘菓を紹介するコラムニストとして、 多方面で活躍中。 著書に 「絶対!神隠しはオカルトじゃない。その理由!」(石河文庫) 「神隠しが発生する『4つの条件』」(日経怪談文庫) 「幽霊をしゃべらせる雑談術」(フランス落とし研究所) 「神霊スポットとグルメ旅」(KAJIKAWA) 「銘菓と歩く日本史」(集王社)などがある。 ----------------------------------------- ジャンル:雑誌 ページ数:16
-
【小説】期待と執着
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- 「きゃあきゃあ」 知らぬ間に声が出ていた。 俺は慌てて両の手で口を覆った。 まるで「狂った男」そのものだった。 俺の口が別の生き物のように意思を持ち、 ナニカを主張しようと震え始めた。 思考の隙間では、女の唇を思い出していた。 「別れよう」と俺に切り出したときのあの唇。 褪せたピンク色の唇が震えていた。 「怖いのかい?」俺は記憶にいた女の唇に聞いた。 女の唇はなにも答えなかった。 ----------------------------------------- ジャンル:ドラマ ページ数:10
-
【小説】高架下の薄暗いトンネルで
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- 裏側に一歩でも足を踏み込めば、 二度とこちら側には 戻れなくなってしまう。 そんな恐怖に打ち震えながらも、 心を焚きつけて一歩ずつ進む。 トンネルの中間まで来ると、 カビや下水の匂いで嗅覚が おかしくなりそうだった。 その度に、羽織っていた カーディガンの袖に鼻をつけた。 香水の甘い香りが際立ち、 ここでは私こそが 異物であると実感させられた。 ----------------------------------------- ジャンル:ホラー ページ数:8
-
【小説】最後のデート
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- 仲町百合子はフランスの画家と 付き合いたいと言った。 だから来年の春にはフランスに 留学する予定であるとも付け加えた。 突然の告白に、僕は僅かながら 戸惑った表情を見せていたと思う。 それ以上に、彼女の自信ありげな 口ぶりと相反する。 留学への不誠実な動機には 違和感を覚えて、僕にはそれが 決定事項の未来として 受け止めるには時間がかかった。 ----------------------------------------- ジャンル:恋愛 ページ数:4
-
【小説】戯言な愛。そして夢の中
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- 田臥マカロニは目を覚ました。 不思議な夢を見ていた。 春巻アヤナとデートに行く 夢だったような気がする。 身体を起こして、しばらくの間は 夢の余韻に浸っていた。 すると曖昧な記憶は確信へと変わった。 股間に手をやると、「やっぱりなあ」 と声を漏らした。 田臥マカロニの下着は精子で汚れていた。 窓の外に目をやると、未だ暗闇だった。 雲ひとつなく、空は澄みきっている。 鳥の鳴き声も聞こえない。 時刻を確認すると、深夜三時を 回ったところだった。もうじき朝が来る。 そして夜明けと共に、アレがやってくる。 バラの香りが鼻をついて、 田臥マカロニを睡眠から覚醒させた。 彼の隣では永遠の眠りについた 春巻アヤナがいた。彼女の寝顔は美しかった。 無性にバラの匂いが恋しくなって、 長くて綺麗な黒髪に鼻をすりつけた。 ----------------------------------------- ジャンル:SF ページ数:10
-
【小説】第三次反抗期
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- 私の人生が、終わりへと近づいていた。 人生の終わりというのはすべての終わり を意味しているのではなくて、賞味期限 のようなものに近いのかもしれない。 それか、使い道のない思い出の品を 仕方がなく断捨離するような 感覚かもしれない。 この日が来たから仕方がない。 と言ったどうしようもない選択なのだ。 ----------------------------------------- ジャンル:ドラマ ページ数:4
-
【小説】朝食
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- 熱々のホットコーヒー。 小皿には一口チョコを三つ置いた。 その隣には焼きたてのトースト。 休日の朝はこれで始まる。 ----------------------------------------- ジャンル:ドラマ ページ数;4
-
【小説】歯車
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- コロセオは悲しかった。 彼には世界を終わらすことも、 逃げることも許されていなかったのだ。 コロセオは、時計台から目を逸らした。 海を見る気も起きなかったから、 仕方なく自分の両の手を 開いてじっと見つめた。 僕だけの手なんだ。 コロセオは何度も呟いた。 ----------------------------------------- ジャンル:SF ページ数:4
-
【小説】銘菓
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- 銘菓「山長菓子」である。 私はこの菓子を目当てに、 遠路はるばる「山住市」にやって来た。 ----------------------------------------- ジャンル:ドラマ ページ数:4
-
【小説】ひそむ
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- 「Kは正しいよ。狂っているんだ。俺は」 突然の告白だった。 その堂々とした口振りは、 前々から告白することを 決めていたように思えた。 ----------------------------------------- ジャンル:ドラマ ページ数:8
-
【小説】普通の男
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- 僕は好奇の目から耐えるように、 歯を食いしばって辛抱をした。 停留所に着くなり、逃げ出すよう にしてバスを降りると、 数名の乗客が僕のあとを追いかけて来た。 僕は一度も後ろを振り返らず、 全力疾走のまま家に転がり込んだ。 ----------------------------------------- ジャンル:SF ページ数:6
-
【小説】不用の用を知る
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- こんな話を聞いたことがある。 今から遠い昔のこと。 とある県境の山間に大卯祖村と 呼ばれる小さな集落があった。 そこには奇妙な 姿をした人間が生活をしていた。 ----------------------------------------- ジャンル:伝奇小説 ページ数:6
-
【小説】未来の話
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- 帰宅途中、右足を拾った。 膝下から足先までの右足が、 私の帰宅を待っていたかのように 道の真ん中で鎮座していた。 ----------------------------------------- ジャンル:SF ページ数:6
-
【小説】レロレロ、レロレロ
¥200
〜Pocket book〜 vol,1:眠れない不安な日々 集録 ----------------------------------------- 『シンイェンの部屋で男女の営み が行われるたびに、混沌とした なにかがズーハオの胸の内を締め付けた。 痛みにも近い苦しみが続いて、 最終的には行き場のない怒りだけ残った。 腐った果実のように、消化の悪い感情が 胸糞を悪くして、真実を知らない不幸な 男たちも、淫乱女であるインシェンも、 まとめて殺してやりたいと思った。』 ----------------------------------------- ジャンル:官能 ページ数:12